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植木 植栽 花-伊丹の記事一覧 [ 4/8 ]

エクステリア & ガーデン グリーンテリアのノナカです。

南向きの事務所の窓から差す日の光が日ごとに明るくなっているように感じます。
しかも今日は少し暖かいです。

今月4日、友人が朝来の古民家で開催した立春の茶話会に参加してきました。
当日午前中から集合してまずはつるかご編み体験。
なぜそんな寒い時期にかご編み?と思われるかもしれませんが、材料のつるは虫がいなくて葉っぱの処理も不要な冬季が
収穫しやすく作業もしやすいのです。
主催者Tさんの家で採れた旬のお野菜いっぱいのお昼、3時には焼き芋とお番茶ラテのおやつ、
と休憩をはさみながら全員かごを仕上げて帰ります。
つるかごは私も子どもの頃父や母に教えてもらってつくったことがあり、ちょっとなつかしく思い出しました。

一口につるといっても植物の種類によって特性があり、私は葉のない状態で全部の名前が分かるほど達人ではありませんが、
やってみて扱いやすく仕上がりもいい感じに味が出やすいのはのはやはりよく使われるアケビかなあという印象。
あとはブドウ系はたまにまきひげがついていてこれがいいアクセントになります。

玄関のディスプレイにもTさんが収穫された極太のつるが使われており、こちらはおそらくフジヅルと思われます。
(つるはTさんや知人の方の山で許可をいただいて切らせてもらっています。)

かご編みの手法はいたってシンプルな仕組みなのですが、そんな植物の特性につくる人の個性も相まって
できあがりはみんなそれぞれ。
私は平皿かビンを入れられるような細めで深いのをつくりたいなと思って、結局平皿になりました。
雑さと不器用さまる出しなので小道具でごまかし・・・

まだまだ寒い時期で雪の予報もありましたがなんとか帰りまでお天気がもち、
穏やかで過ごしやすい春のはじまりの1日となりました。

エクステリア&ガーデン グリーンテリアのノナカです。

都市部のど真ん中、しかも地上16階で意外な植物に出会いました。

こちらはジンチョウゲ科の落葉低木ミツマタ。
ミツマタの名のとおり3つに枝分かれするというとても分かりやすい特徴があります。

英名だとOriental paper bush(=東洋の紙の低木・・・てなことでしょうか)
日本では古くからこの木の皮が紙の原料として使われてきました。
特に高知県出身の私にとっては小学校の頃に伝統工芸の勉強で土佐和紙の原料として習うため、
子どもの頃からなじみのある植物です。
手漉き和紙などというとあまり身近に感じないかもしれませんが、現在も日本の紙幣の原料として使われており、
実はとても私たちの生活に密着したものです。

もともと日本には分布していなかったようですが、高知でも近畿圏でも山沿いの地域などで
野生化しているものがよく見られます。
こちらはよく遊びに行く神河町の山中で群生していたもの。

こんなふうに黄色い花の咲く基本種の他に赤花の園芸種も流通しており、庭木としても人気があります。

ミツマタは啓蟄から清明の頃の季語とされています。
まだ花も緑も少ないこの時期、かすかな春の気配にちょっと幸せな気持ちになる早春の花です。

エクステリア&ガーデン グリーンテリア のノナカです。

最強寒波と言われる寒さ。
インフルエンザも大流行中とのことですが、みなさまいかがお過ごしですか。

まだまだしばらくは厳しい寒さが続きそうですが、お花屋さんの中だけは
年が明けてお正月ムードが去る1月半ば頃から一気に春がやってきます。
ラナンキュラス、チューリップ、ヒヤシンス、スイセンなどなど春咲き球根の花がたくさん。
これらの中には香りのよいものも多くて、お店の中にたちこめるよい香りにうっとりします。

ここ数年この時期からよく出回るようになったのが花芽付き球根です。

花つきの球根というべきか、球根つきの花というべきか、、本来土の中にある部分が根っこまで全部ついた状態のもの。
昭和の頃によく見たヒヤシンスの水栽培も近頃また流行中のようですが、写真のムスカリなどは土から彫り上げて
根を洗ってあるようです。
他にはコロンと手のひらにのってしまうようなかわいらしい原種系チューリップもよく見られます。
水栽培と同様に土から栄養をもらうことができないので、次の年に再び咲かせるのはなかなか難しいようですが、
植物の全身の形が見えるその姿は自然造形の美しさが強く感じられ、普通の切花とはまた違った魅力があります。

色も香りも春らしさいっぱいのお花屋さんを見ていると、いっそう春が待ち遠しくなる今日この頃です。

エクステリア&ガーデン グリーンテリアのノナカです。

クリスマスを象徴する植物といえばモミやヒイラギなどがありますが、最近注目を集めているのがこちら。

ヤドリギです。
宿木の名のとおり他の木に寄生して養分をもらう寄生植物で、日本の人里でも普通に見られます。
その不思議な生態といい、もじゃもじゃボール状の姿形といい、子どもの頃から
とても興味を惹かれる植物でした。

欧米ではポピュラーなクリスマスの飾りだそうですが、日本でクリスマスと関連付けられるようになったのは
ごく最近になってからではないかと思います。
たいてい大木の上のほうの高~いところにくっついているものなので長年遠目にしか見たことがなく、
ここ数年クリスマスの時期にリースやスワッグ、店舗ディスプレイなど間近で見る機会が多くなったのは
ちょっと驚きと感動です。

寄生という表現はなんとなくマイナスイメージですが、意外にも花言葉は「困難に打ち克つ」。
様々な神話にも登場するなど、冬の寒さの中でも緑を保ち、土のない場所に根を下ろして強く生きる
ヤドリギは昔の人から見ても不思議な魅力のある植物だったのかもしれません。

エクステリア&ガーデン グリーンテリア のノナカです。

いつの間にやらすっかり秋らしくなり気持ちのよい日が続いていますが、緑濃い夏のお話です。

毎年恒例となった神河町でのブルーベリー狩り。
毎回欲張りスケジュールですが、今回は朝ブルーベリーを摘んでから以前にも訪れたススキの名所
砥峰高原を再び訪れました。
夏の草原は秋の風景とはまた違って青々として美しく、ふもとに広がる湿原では様々な植物に出会いました。

ノアザミとツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモンといえば個人的に仕事柄のせいか成虫の姿よりお庭によく出る毛虫のイメージのほうが強い気がします。
ちなみにわりとヴィヴィッドな柄の毛虫ですが毒はないそうです。

ウツボグサ

生薬とされる日本自生のハーブの一種です。

ハナショウブの原種 ノハナショウブ

チダケサシ

アスチルベの自生種。
和名はチダケというキノコをこの茎に刺して持ち帰ったことに由来するそうです。
まあまあ特殊なシチュエーションに思えるのですが、名前がつくくらいなので
昔はよくあることだったのでしょうか・・・

オオミズゴケ

ミズゴケといえば園芸資材として乾燥したものはよく見ますが、生きているものに出会う機会は
なかなか少ないのではないかと思います。
環境省、兵庫県でレッドリスト入りしています。

カンガレイ(寒枯イ)

名前は「イ」ですがイグサ科ではなくカヤツリグサ科
池に群生する姿はなかなかに印象的でした。
ススキをはじめ屋根材に利用するカヤの伐採地だけにカヤツリグサ科、イネ科など
いわゆるグラス系の仲間が他にもたくさん見られます。

こうして出かけた先で植物観察をしていると、なじみ深いものもあれば知らない植物にもたくさん出会います。
それらを帰宅してから同定するのもまたおでかけの楽しみのひとつ。
こんな仕事をしていて普通の人より少しは植物の名前を多く知っているつもりになるけれど、
私の知っているものなどほんの一部に過ぎないのだと改めて思います。

エクステリア&ガーデン グリーンテリアのノナカです。

ずいぶん前の話になりますが、久しぶりに京都を訪れました。

目的地は将軍塚青龍殿。
ガラスの茶室「光庵」の展示で話題になった場所ですが、それとともにここを訪れたかった理由のひとつが
そのすばらしいロケーション。

 
青龍殿はもともと大正時代に建てられ、3年ほど前に解体処分されるところだったものが移築再建された建物で、
その際に大舞台が新築されたのだそうです。
そんなわけで移築から数年経って木材の色などはピカピカの状態からは落ち着いてきていましたが、
歴史的建造物の多い京都の中では比較的新しい観光地です。

お天気がよい日は京都から大阪のほうまで一望できるということで、史跡らしき建物もたくさん見られたのですが、
残念ながら土地勘がなくてちゃんと分かったのは平安神宮くらいでした。

舞台の基礎部分の構造の模型。

計算されて成り立っているものとはいえすごい張り出し方です・・・

手前のこんもりとした芝の部分が将軍塚で、回遊できる庭園もあります。



お手入れが行き届いているのかどこもスギゴケがモフモフ。
こちらの庭も新しくつくられたものですが、今回は寄れなかった青蓮院のほうには相阿弥や小堀遠州作庭の庭があるそうです。

ちょっと前のおでかけの話でしたが、2016年までといわれて長く延長されてきたガラスの茶室の展示が
とうとう明日で終わりとのことでいまさら思い出してみました。
茶室がなくなってもこれからの季節舞台から望む山の紅葉はさぞかし絶景ではないかと思います。

伊丹で外構造園の設計施工させていただいたお客様から
BBQのお誘いをいただいて行ってきました!

BBQといえば屋外で熱い中汗ダラダラでお肉を食べるものと思っていましたが、
さすがF様です、僕らの予想の上を行っておられました。

カッコ良いアメリカ製のBBQグリルがバルコニーに設置してあり
F様が焼いてくださって、参加者はクーラーの効いた部屋で食べる・飲むスタイル。
肉はすごく良い肉で美味しすぎました(^^)


その中でF様ご夫妻がグリーンテリアの樹と花のセンスを褒めてくださり、
他の参加者の方からも『次の案件が出たら是非におねがいします。』と
言っていただきました。

グリーンテリアが大切にしている事は間違いでは無いと改めて思いました。

F様、BBQと2次会までありがとうございました!

エクステリア&ガーデン グリーンテリアのノナカです。

週間予報は傘マークが多め、ようやく少し梅雨らしくなってきました。
今日は雨のはざまをぬってなんとか外構の着工。
メンテナンスチームも稼動しております。

メンテナンスに関しては春の花がひととおり終わり、木が生い茂る6月頃からお盆くらいまでが
ひとつのピークとなっていますが、入らせていただく時期やサイクルはもちろんお客様によって違います。
大きな木の剪定だけ2~3年に1度という場合もあれば、剪定、芝のお手入れ、除草、薬剤散布、施肥、
季節ごとのお花の植え替え・・・などで2ヶ月に1度くらい定期メンテナンスをさせていただいている
ケースもあります。

立地条件や植栽内容、ライフスタイルなどによりかかる手間も手間をかけられる時間もそれぞれ。
お忙しかったりお手入れが苦手でも緑や花のある暮らしを楽しみたいという方は、
管理の面でプロに頼るというのもひとつの手段かと思います。
定期的にお伺いする中で管理上のお悩み事のご相談をお受けしたり、植物の生長の様子を見せていただけたりと
私たちにとってもお客様とのよいコミュニケーションの機会になっています。

度々書いていますが、エクステリアやお庭は工事完了時がスタートです。
お庭を通してぜひ末永いおつきあいをさせていただけましたらと思います。


先日植え替えさせていただいた花壇。
色やテイストなどリクエストをいただく場合も完全お任せの場合もあり、
私も楽しみながらコーディネートさせていただいています。

エクステリア&ガーデン グリーンテリアのノナカです。

とある休日、度々このBlogに登場する神河町の友人の農園 Berry’s Farm & Gardenさんを訪れました。
この日オーナーTさんが用意してくれた季節のお楽しみはいちご摘みといちご大福づくり、
並行してブルーベリー園の畝にこぼれ種で出てくるシソを間引いてシソジュースづくりも。

さらに周辺の景色や山の植物観察も毎回の楽しみのひとつです。
神河町で出会った植物を少しご紹介


バイカモ
冷たくて流れている水でしか育たない水草で、兵庫県ではレッドリスト入りしています。
こちらは自生しているものではなくリゾートホテルの庭の流れで大切に育てられているものです。


スイカズラ
日本自生のハニーサックル。
この時期山沿いを走るとそこかしこでたくさん見られます。


マタタビの白い葉
葉が白くなるのは開花期のサイン。
花粉を運ぶ虫たちのための目印なのだそうです。
よく見ていただくと確かに蕾がちらほら


不気味な物体はヒメコウゾの実
この時点ではちょっと気持ち悪くも見えますが、ヒメコウゾはクワの仲間ということで、
これもやがてクワの実のようなつぶつぶに生長してモミジイチゴのようなオレンジ色に熟します。
和紙の原料として知られるコウゾはヒメコウゾの雑種なのだとか。


クサフジ
ゲンゲの話でご紹介した緑肥として田んぼに植えられたものがあぜで繁殖していました。


見た目は少々不恰好ではありますが、摘みたての甘いいちごでつくったいちご大福のお味は格別。
今回も一日しっかり遊び倒して帰ってきたのでした。
次はまたブルーベリーの頃に。

エクステリア&ガーデン グリーンテリアのノナカです。

ちょうど今頃の時期、この花何ですか? と聞かれることがあります。

こちらはオオキンケイギク。
オレンジ寄りの黄色は初夏の青空によく映え、華奢な茎に大きな花がついて風に揺らぐ姿は確かにきれいです。

でも実はこれ、特定外来生物に指定されており、育てるのも売るのも生きた状態で運搬することも禁じられています。
毒があるとかいうことではありませんが、非常に強健で繁殖力が強いため、在来種の生育地に影響を及ぼすのです。
もともとは園芸や緑化用として持ち込まれたものですが、いまや自治体によっては駆除の対象となっています。
持ち込んでおいて増えたら駆除とは人間の勝手のような気もしますが、きれいな花だからといって
勝手に増やしてはいけない場合もあると知っておいていただけたらと思います。

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